「掠める」ってなんと読む?「りょうめる」ではありませんよ!
明日・8月18日は『防犯の日』です。日本初の警備保障会社として昭和37年(1962年)に創業したセコム株式会社が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されている記念日です。日付は、1を「棒(ぼう)」、8を「犯(はん)」と読ませる語呂合わせから、毎月18日に。「企業や家庭、個人の防犯対策を毎月この日に見直して「安全、安心」に暮らしてもらいたい」との願いが込められています。戸締まりの確認や防犯グッズ利用の検討など、改めて見直してみてはいかがでしょうか?
本日は「犯罪」に関連する日本語クイズをお送りします。
【問題1】「掠める」ってなんと読む?
「掠める」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「すきをうかがって盗む。」「人の見ていないすきに、こっそり何かをする。」「思いなどがよぎる。」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「ちょっと目を離したすきに、鞄を掠め盗られてしまったわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 掠める(かすめる)です。
「掠める(かすめる)」の「掠」は、音読みでは「掠奪(りゃくだつ)(略奪、の書き換え)」などの熟語にも使用する漢字です。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「乱波」ってなんと読む?
「乱波」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:盗人や乱暴者、無頼漢を表す言葉です。
<使用例>
「祖父が、『都会は乱波が多いから気をつけろ』って、いつも心配してくれるの。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 乱波(らっぱ)です。
「乱波(らっぱ)」とは、盗人や乱暴者、無頼漢などを包括して言う言葉です。「乱波(らっぱ)」の同義語に「素破(すっぱ)」があり、こちらは「素破ぬく(すっぱぬく)」という言葉にも入っています。もともと「戦国時代に、武士や罪人などから出て間諜(=スパイ)などの任務に就いた者。」を意味しており、現在でも「スパイ」という意味でも使用されます。ご年配の方が「らっぱ」とおっしゃるときは、楽器を指しているとは限らない、と覚えておきましょう。
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本日は、毎月18日の『防犯の日』のトリビアと、「犯罪」に関連する日本語から、
・掠める(かすめる)
・乱波(らっぱ)
などについておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『和樂web』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/伊賀流忍者博物館ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱